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栄養部

「食と栄養の専門職」として、地域の方々を「笑顔」に

 病気の予防や治療には、バランスの良い食事をとることや、適切な栄養管理が大切です。ひとりひとりのご希望に添えるように、嗜好的に好まない食品がある場合は可能な限り個別対応を行い、パンや麺類など主食の選択、分量の変更など満足していただける食事作りを目指します。

栄養科の業務

給食管理

●安心安全な食事提供

 毎日常食と同じ献立で、噛む力・飲み込む機能に合わせた3形態の食事を提供します。アレルギーがある場合は、禁忌対応メニューに変更しています。

常食常食 写真

ソフトきざみ食ソフトlきざみ食 写真

ゼリーとろみ食

●行事食や歳時食

 毎日の給食以外に、季節や暦に合わせた行事食も提供しています。

行事食 写真

●食欲がない時の対応

 管理栄養士が患者様・入所者様の食欲などご意見を確認し、主治医や看護師と相談の上、お食事の調整をしています。

栄養食 写真

▶︎少量で栄養がとれるので、低栄養の予防や改善の補助として活用しています。

栄養管理

 栄養管理や栄養ケアについて、計画書を個別に作成しています。栄養スクリーニングを踏まえ、多職種から情報を得ながら低栄養リスクの程度や解決すべき課題を把握し、定期的に栄養状態の評価を行い、食事観察、嗜好調査、褥瘡NSTなど各委員会に介入し、栄養管理を行っています。

行事食 写真

▶︎2024年9月から当院玄関前で、リハビリと連携して野菜を育てています。

●安心安全な経管栄養の管理

 病気などで口から食事をとることが難しい方や、誤嚥の危険性が高い方が栄養を補給するために行われる方法で経管栄養があります。

◎経鼻経管栄養
 鼻からチューブを挿入して、胃や腸などに栄養剤を注入します。手術を行う必要がなく、口から食事ができるようになればすぐに止められます。

◎胃ろう、腸ろうなど
 手術で穴を開ける場所が胃なら「胃ろう」、腸であれば「腸ろう」となり、そこからチューブを挿入して栄養剤を注入します。胃ろうを造っても、口から食べることは可能です。胃ろうを設置した状態で少しずつ嚥下訓練(口から飲み込むリハビリ)を行い、嚥下機能が回復すれば胃ろうを外すこともできます。

食事介助 写真

 「胃ろう」=「二度と口から食べられない」ではありません。安全な範囲で口からの食事を楽しむことができるように主治医の指示のもと、多職種連携で“経口移行”や“経口維持”に努めます。

栄養剤 写真

▶当院で使用している栄養剤は「消化態栄養剤」「半消化態栄養剤」「半固形化栄養剤」です。

食事相談、栄養指導

 栄養”指導”と聞くと、「薄味にしましょう」「甘いものを減らしましょう」など好きなものを禁止され、我慢や強制など嫌なイメージではないでしょうか?
 診断結果や採血データと照らし合わせながら「無理なく続けられる食生活を一緒に考える」ということを大切に、難しい栄養の話はしません。

手ばかり栄養法ご飯 写真
手ばかり栄養法おやつ 写真

▶︎手ばかり栄養法など、ひとりひとりに合わせた食事療法を提案します。

栄養指導内容

  • 糖尿病、高血圧症、脂質異常症など食事療法が直接治療に関係する疾患
  • 噛む力・飲み込む機能に障害のある方
  • 低栄養の危険のある方
  • がんの治療前後の方など、食事がとりにくくなった方

 栄養指導は医師の指示が必要ですが、お気軽に管理栄養士にお声かけください。